人身事故の保険請求期限は何年?

 

Q:人身事故の保険金の請求期限は何年になるの?

A:時効になるのは2年です

交通事故による保険金の支払いの時効は2年です。

ただし、事故の日からの計算ではない場合もあります。しかもそれが自賠責保険なのか任意保険なのか、そして被害者請求なのか加害者請求なのかによっても違ってきます。

自賠責保険の時効

自賠責保険とは、自動車の車検を取る時に加入する義務のある保険です。

だから公道を走っている車であれば、ほぼ100%の車が加入していることとなります。たまに車検切れで運転してしまっている人もいますが、今回は考えません。

この自賠責保険は任意保険の前に請求するものであり、任意保険は自賠責保険では足りない部分を補填する役割です。

そして、自賠責保険には被害者請求で加害者の意思に関係なく怪我の治療費を請求することが出来ますので、相手が賠償に応じない場合や任意保険に加入していない場合やこちら側に過失がある場合でも、請求し保険金をもらうことができます。

この自賠責保険の時効は2年です。ただし、加害者請求と被害者請求によって時効の2年の起算日がことなります

加害者請求の時効

加害者請求の時効は基本的に最後の請求の保険金支払い日や回答日から起算をします。

具体例をあげると

  • 保険金の請求をしてその保険金の支払い日
  • 保険金の請求をしたが、保険金は支払えないという答えが返ってきたその回答日
  • 支払い金額が不当だとして、被害者が訴えた場合のその回答日

などが時効の起算日となり、そこから2年間経つまでは時効となりません。

そして請求をすれば、またそこから2年で時効となります。

被害者請求の時効

被害者請求の時効は、賠償金が確定したタイミングから数えて2年で時効になります。

  • 通院や入院が終わりその症状固定日
  • 被害者の死亡日の翌日

などが、時効の2年の起算日になります。

この場合も、その起算日に該当する内容が起きた時点から2年という計算になります。

時効が近づいているのに保険金が支払われない場合

時効があるので、加害者に悪意があれば時効まで支払わずに賠償を逃れることも可能です。

しかも過失割合が10:0の完全被害事故の場合は、こちら側の保険会社も介入できませんので被害者自身が責任をもって意思表明しなければ泣き寝入りすることにもなりかねません。

しっかりと意思表明して治療費や慰謝料を請求するようにしましょう

自賠責保険の被害者請求

自賠責保険では加害者側の意思に関係なく治療費の請求をすることができて、しかも加害者が過失を認めていなかった場合でも保険金の支払いに応じてくれます。

自賠責保険は必ずどの車でも加入している保険ですので、どんな状況であっても必ず治療費は出してくれます。

ただし自賠責では車両の損害などの補償については対象外となります。

仮渡金の請求

さらに、自賠責保険では治療費が足りなくなった場合はどうなるかと言いますと、過失割合が決まるまで保険金の請求ができないわけではありません。

民法でその怪我の内容ごとに金額の上限は定められてはいますが、「仮渡金」というものを相手の保険会社に請求することができます。

これはなかなか過失割合の折り合いがつかず、治療費の支払いが確定しなくても支払いを強制できるものです。

さらにこの仮渡金の支払い日は時効の起算日にもなっていますので、事故から2年経つ前に請求していれば時効を伸ばすことも可能です。

人身傷害保険への加入をおすすめします

ここまで自賠責保険の被害者請求や仮渡金の話をしてきましたが、自動車保険に加入する時点で解決する方法があります。

それは「人身傷害保険」に加入することです。

人身傷害保険は、相手の過失割合に関わらず、自分の保険会社が全ての治療費を相手に変わって支払ってくれるものです。あとは損害賠償請求権が保険会社に渡るので、保険会社が独自で相手の保険会社に請求をします

ですので、相手が無保険であっても過失を認めない場合でも、人身傷害保険に加入していれば治療費に困ることはありません。

相手に請求できない場合は自分が契約している車両保険を利用する

過失割合がなかなか決まらずに、自動車を直そうにも保険金が降りなくて直せない場合は自分が契約している保険の車両保険を使いましょう。

その車両保険は相手の、過失割合に関わらず全額負担してくれます。
(免責金額を指定していれば免責金額の支払い義務はあります)

ただ、そうすると被害事故なのに自分の保険の等級が下がってしまう方もいらっしゃると思いますが、そこはご心配なく。

車両保険を使えば次年度の契約では3等級ダウンになり事故あり等級にもなりますので、保険料は確実にあがります。

そしてあがった保険料の支払い義務もありますが、事故が解決して過失割合は0と確定した場合には、保険金の請求がなかったものとして処理され、事故直後に遡って等級を変更されます。

そしてその分多く支払っていた保険料は返金され、免責金額の分の支払いも返金されることになります。

ですので早く自動車を直したい場合、自分の契約の車両保険を利用しても問題ありません。

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